ギャンブル依存症の夫への対処法と家族の対応

ギャンブル依存症・共依存・借金

ギャンブル依存症とは

ギャンブル依存症とは、WHOにも指定された精神疾患で「病的賭博」とも呼ばれていました。
借金を繰り返したり家族の関係が崩壊するなど日常生活に支障が出ても、ギャンブルを(止めたくても)止められない脳の機能変化によって起こる病的状態です。
本人の意思でどうにかなるものではなく、また家族の愛情だけで救えるものでもなく、依存症専門医や専門家が介入してようやく回復する可能性があります。(完治はしないと言われるため、ここではあえて「回復」という言葉を使います)
またギャンブル依存症は「否認の病」とも言われています。
本人は、ギャンブル依存症によって自身が置かれた状況や問題を認めようとせず、病気だと認識するのが困難であるため重症化していくのですが、アルコール依存症や薬物依存症と違い、身体症状な出ないため外見からは判断が付きません。
そしてほとんどの場合が借金問題を伴っています。

【厚労省 依存症対策関連ページ】 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000070789.html

家族の対応

依存症者の近くには共依存者が必ず存在する、と言われています。

ギャンブルに行く為のお金を渡す、ギャンブルで作った借金の肩代わりをする、ギャンブルに行ける環境を手助けするなどが共依存の行為にあたるのではないでしょうか。
夫がギャンブルで作った借金を妻が一生懸命働いて返済しているケースなど聞きますが、それをしていたら永久に夫のギャンブル依存症は回復しないでしょう。

では、家族はどうしたら良いのでしょうか?

まず借金の肩代わりは絶対にしない事。
ギャンブルで作った借金は本人以外に返済の義務はありません。
借りた本人にすべての責任を返してあげることです。
共依存者はつい、手助けをしてあげたくなってしまうのだそうです。

次に家計を死守すること。あの手この手を使ってギャンブルに行くお金を欲しがりますが、生活費は守らないといけません。
通帳やカード、印鑑の類は安心安全な場所に預ける、自宅に金庫を置くなどをして出来る限りの対策をすぐに取るべきです。
現実的に「お金の問題」が大きくクローズアップしてくると思います。
危険予知と予防対策をして財産を守りましょう。

ギャンブル依存症者は、ストレスやむなしさや苦しさなどを「自己治療」しようとする試みからギャンブルに嵌るのだそうです。
家族として出来る事は「その部分を理解して本人の心の闇に寄り添えるか」だけなのだと思います。

離婚の選択

ギャンブル依存症=精神疾患だから離婚は出来ないのではないか?と思われることでしょうか。
確かに、民法では夫婦の同居義務、協力義務、扶助義務についての規定には「互いに協力し扶助しなければならない」とあります。
しかし一方で法律上の離婚原因は以下の5つです。

  • 配偶者に不貞行為があったとき
  • 配偶者から悪意で遺棄されたとき
  • 配偶者が3年以上の生死不明
  • 配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
  • その他婚姻を継続し難い重大な事由

上記に該当する事由がある場合には、相手が離婚を受け入れなくても、訴訟をすることによって離婚成立となるかも知れません。
ギャンブル依存症に関しても、夫婦関係を破綻させる程度のものであるかということが重要なのかと思います。

また、ギャンブル依存症者との離婚はお金の問題を多く抱えている場合があるので、養育費や財産分与、不貞行為があれば慰謝料請求などを「多額の借金があるから貰えなくても仕方がない」と諦めてしまう前に、弁護士に相談することをお勧めします。

最後に

ギャンブル依存症のパートナーと離婚するべきかどうかは、その人によって様々です。
何が正しいというものではなくて、その時のその家族の状況や環境で選択していくのだと思います。

ただ一つ、カウンセラーの私から言えることは「辛かったら手放しましょう」ということ。
ギャンブルはあなたの問題ではなく、本人の問題です。
本人自身が自分の生き方を見つめなおし「変わりたい」と思わなければ変わらないのです。

・ギャンブル依存症者 本人の会 GA(ギャンブラーズアノニマス)
http://www.gajapan.jp/
・ギャンブル依存症 家族の会 ギャマノン
http://www.gam-anon.jp/

カテゴリー: 埼玉離婚相談ブログ, 離婚問題
タグ:, ,

初回の方限定でプレゼント中!

初回の方限定でプレゼント中! 埼玉夫婦問題カウンセリングセンター代表・大野まり子が、【あなたにとっての幸せをあなた自身が納得した形で掴む】お手伝いを致します。夫婦のトラブルは早めに相談、早めに解決!今なら30分間無料にてカウンセリングを実施中です!

宜しければシェアして下さい!



関連記事一覧

【相談事例】突然離婚を迫られ、どうしていいか分かりません
【相談事例】突然離婚を迫られ、どうしていいか分かりません

結婚7年、30代女性、子どもひとり。 夫から突然離婚を迫られました。原因は「性格の不一致」「家事をしない」「教育観の違い」「独りになって考えたい」。 余りに突然で、びっくりしています。 私もフルタイム勤務をしているので忙 …

【3分で1個こころのブロックを解除】心軽やかに生きてみませんか?
【3分で1個こころのブロックを解除】心軽やかに生きてみませんか?

【こころのブロック】とは 【こころのブロック】とは 過去の経験や失敗がきっかけとなり、行動にブレーキを掛けたり マイナスの固定観念が生まれることをここでは言っています。 このブロックがある事で ■新しい行動に移せない ■ …

離婚後の人生を愉しむ秘訣
離婚後の人生を愉しむ秘訣

離婚後にしあわせになれる人となれない人の違い 離婚後、しあわせになれる人となれない人に2分化する傾向があります。 安定した収入があっても しあわせになれない人 自らが望んでした離婚のはずなのに しあわせになれない人 周囲 …

DVを受けているかも知れないあなたへ
DVを受けているかも知れないあなたへ

DV(ドメスティック・バイオレンス)の問題は根深く、離婚に直結するような夫婦の相談内容として常に上位を占めています。 現在は、周囲からは分かり難いような家庭内だけでの精神的暴力や、生活費を渡さない、借金を繰り返すなどの経 …

もう一度、恋をすることがあるのでしょうか?
もう一度、恋をすることがあるのでしょうか?

こんにちは!上級夫婦問題カウンセラー大野まり子です。 ときどき相談者様から聞かれることは「自分はもう一度恋をすることがあるのでしょうか?」という問です。離婚後のシングルマザーやシングルファザーの恋愛事情、気になりますよね …

離婚、子どもへの伝え方と子どもの気持ち。
離婚、子どもへの伝え方と子どもの気持ち。

近年もっとも高い離婚世代は子育て世代 子連れ離婚は年々増加しています。 厚生省のデータによると、平成27(2015)年度の「人口動態統計調査」では、婚姻件数63万5000件に対し離婚件数は22万5000件。 さらに厚生労 …

あなたが愛に飢えていると感じていたら読んで下さい
あなたが愛に飢えていると感じていたら読んで下さい

愛されない、と思っているあなたへ 【愛されたかったら、まずは自分を愛すること】が大切なのですが 「自分を愛するってどうやって?」と分からなくなっている事も。 今まで自分の気持ちをどこかに置いてきてしまい、 ついつい周囲に …

離婚を回避できる夫は、妻が離婚を決意する5つの理由を知っている
離婚を回避できる夫は、妻が離婚を決意する5つの理由を知っている

最近は男性からのご相談やお問合せも多く寄せられています。 その内容は「妻から離婚を言い渡された」というものが圧倒的に多く、どのようにしたら妻の気持ちを振り向かせたり修復に繋げることが出来るのかというご相談です。 妻からハ …

夫の浮気相手を喜ばせたくないから離婚はしないという選択について
夫の浮気相手を喜ばせたくないから離婚はしないという選択について

ある相談者のお悩み 「信じていた夫から浮気をされ、止めて欲しいと夫に伝えたところで夫と私の関係は改善もせず、夫は浮気相手とさらに深い関係になり同棲を始めた。離婚をせず夫とは昔のような関係に戻りたいと思う反面、本当にまた幸 …

愛と執着
愛と執着

誰もが感じたことのある〇〇心。 「わたしはあなたをこんなにも愛しているのに!」 「あなたのために(なにかを犠牲にしてまで)尽くしている」 「あなたが居ないとわたしは辛い」 このような気持ちを、パートナー・配偶者・子・親・ …