人生の三大支出ともいわれる教育費。
シングルマザーにとっては、子どもの教育費は大きな負担です。
子どもが望めば大学も行かせてあげたい・・そんな風に思って頑張っているシングルマザーは多いと思います。
では実際に教育費にはどのくらい掛かかるのか?
大学進学のための支援はどのようなものがあり、実際に受けることができるのはどのような場合なのか?などを綴ってみました。
子どもの教育費はトータルでどのくらいかかるの?
文部科学省の平成30年度子どもの学習費調査データを基に作成しました。
数字には学校教材費・学校給食費・学校課外活動費が含まれます。
大学に進学した場合の初年度納付額は以下の通りです。(昼間部における平均額)
・国立大学・・・817,800円
・公立大学・・・932,519円
・私立大学(文系)・・・1,150,863円
・私立大学(理系)・・・1,518,333円
※大学は学部によってもかなり変わってきます。
子どもの教育費は避けては通れず、かならず必要になるものですよね。
子が誕生したら毎月コツコツと少額でも積み重ねることが、のちに大きな金額となります。
例えば、子が生まれると15歳まで支給される「子ども手当」はすべて貯蓄にまわすと約200万円に。
その他に高校卒業までに毎月少額でも積立を準備しておけば、ある程度のまとまった教育資金が貯められることでしょう。
子が誕生したらすぐにでも教育資金の積み立てを始めていけると良いですね。
進学したいと願う子の夢と希望を諦めさせなくていい
現在、コロナ禍における社会情勢により、ひとり親家庭のみならず経済的な事情により学生本人が中退を選択するという事が社会問題にもなっています。
これからの日本の未来を担う子供たちが、学ぶ意思や向上心損失、夢を諦めたり進学を断念することは、本当に残念でなりません。
国や自治体、大学や民間企業があらゆる支援や施策を打ち出しています。
利用できるものは使わせていただいて、学ぶ機会を手放さないで欲しいと思います。
進学を断念したり意欲損失となった場合、親の私たちが出来る事といえば情報提供をすることくらいしかできません。
しかしこの情報こそがとても大きく重要であり、親の愛情ではないでしょうか。
選択の意志は子ども本人ですが、そっと寄り添える親でいたいものです。
高等教育無償化
2020年4月に進学進級する学生から新制度対象となっており、経済的理由で大学・専門学校への進学を諦めないよう学生を支援する制度です。
以下に箇条書きにしてみました。
・「国の給付型奨学金」と「授業料等減免」の2本立て
・仮に給付型奨学金に採用されても、進学先が減免認定校でなければ両方の支援制度が受けられない。
・「給付型奨学金」はJASSOへ手続きをし「授業料等の減免」は大学への申請となる。
・原則としてどちらか一方のみに支援を絞ることはできない。
・申請手続きは入学後。入学時には一時的に入学金などの納入が必要になるので、この分の準備は必要。
・入学金・授業料以外の諸経費(施設使用料や研究費など)は支援されない。
つまり、高等教育無償化とはいえ、やはり事前にある程度のまとまったお金が必要になるので準備は備えておく必要があります。
※高等教育無償化について詳しく書いた記事はこちら
貸与型奨学金について
奨学金には返済が不要な給付型奨学金と返済が必要な貸与型奨学金があります。
貸与型奨学金は「第一種」と「第二種」の2パタンあり、第一種奨学金は無利子だが審査条件が厳しく、第二種奨学金は低金利ではあるが条件は緩いという特徴があります。
※JASSO(日本学生支援機構)のデータより
今や2人に1人が奨学金を借りて高等教育を受けているというデータがあります。
JASSOの他にも、大学が独自に設けている奨学金、自治体や民間団体が設けている奨学金などもあり、学びたい気持ちのある学生を支援したい団体も年々増えているようです。
また、そもそも高校生自身が「うちは奨学金を借りなくても大丈夫だろう」と思い込んでいるケースもあります。
そのような場合、予約制度のある奨学金を利用する際に親に説明会等の書類が届かず高校在学中に申請する期限内に間に合わないことも。
学費に関することは特に親子で情報共有が必須だと言えます。
国の教育ローンについて
前述したようにJASSOからの給付が始まるのが入学後になるのですが、入学前には入学金などの納入が必要になります。
それ以前にも受験費用、交通費、合格後には教科書やPCなどの教材費でやはり大きな金額が必要。
その為、ある程度のまとまった金額は入学前から必要になるでしょう。
貯蓄や学資保険で賄えない場合は、まず利息が安い日本政策金融公庫の「国の教育ローン」を利用すること。
審査と入金で20日前後掛かるので、もし必要であれば早めに申し込んでおきましょう。
最後に
貸与型奨学金は返済義務のある借金です。
安心して学べる環境を作るためには、返済計画をしっかり立てたうえで借りることが大切かと思います。
返済をするのが当たり前ですが、もし、万が一返済が難しくなってしまった場合は、減額返還制度や返還期限猶予などの救済措置もあるので、速やかに機関に状況を相談しましょう。
カテゴリー: マネー, 埼玉離婚相談ブログ
タグ:大学進学費用, 奨学金, 高等教育無償化
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