寒い夜に身体を温め合うヤマアラシのジレンマって?
「ヤマアラシのジレンマ」という話をご存知でしょうか?
全身を固い針で覆われている2匹のヤマアラシが身を寄せ合いたくて距離を縮めるのですが、お互いの針が刺さって傷付け合ってしまうのです。
痛いので仕方なく離れますが、淋しくなりまたすぐに近づいて傷付け合ってしまう。
近づいたり離れたりを繰り返して、ちょうど良い距離感を知っていくというお話です。
実際のヤマアラシは針の無い部分で身を寄せ合うために事実とは違うのですが、針を持つヤマアラシを人間の心理として例えています。
近づきたいのに近づけない、離れたいのに離れられない
恋人同士や夫婦、親子間で、ちょうど良い距離感が保てないことで関係が壊れてしまうことって少なくありません。
近づきたいのに近づけない、離れたいのに離れられない。
ヤマアラシのジレンマが人間関係と似ているのではないか、というもの。
ヤマアラシAは自分の針の長さを知っているつもりで「このくらい近づいても大丈夫」だと思っていても、実際にはBを傷付ける長さであったりするのです。
ヤマアラシBも同様なことがあるでしょうし、「こんなにも私を傷付ける人とは離れたい」と思っていても、離れられずに近寄り傷付け合ってしまうということが有るかも知れません。
もしくは、相手を傷付けるかも知れないと考え過ぎてしまい、まったく近寄れなくなることも有るかも知れません。
夫婦関係に見る「ヤマアラシのジレンマ」とは
夫婦関係でも同じことが起こっているのではないでしょうか。
「こんなことを伝えたら相手は怒るのではないか?」との思い込みから本音を出せなくなってしまったり、相手の気持ちを考えずに思ったことを言い過ぎてしまったり。
過干渉を止められなくて相手を傷付ける結果になってしまったり、無関心でいることでお互いの存在がついに見えなくなってしまったり。
それってお互いにとても淋しい現象ですよね。
元々は距離を縮めたくて相手に関心があるのに上手くいかなくて、ジレンマを起こすわけですから。
そのちょうど良い頃合いを探るのは、トライアンドエラーなのかも知れませんね。
近づいたり離れたりしながら相手とのべストポジションを見極めていくのです。
ちょうど良い距離感や境界線を保つことで、傷付け合うことなく痛みを感じることもなく、夫婦関係や親子関係がラクになるのではないでしょうか。
冬到来の寒い夕暮れに、こんなことを感じてみたのでした。
カテゴリー: 修復, 埼玉離婚相談ブログ
タグ:ヤマアラシのジレンマ, 境界線, 距離感
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